研究紹介

マイナーイントロンのスプライシング機構の解析

真核生物の遺伝子の多くはイントロンによって分断されています。イントロンはmRNA前駆体からスプライシングによって切り出され、成熟型mRNAになります。イントロンをスプライシングするのはスプライソソームの役目で、スプライソソームは5種類のsnRNA (small nuclear RNA)と100種近いタンパク質からできています。

スプライソソームには2種類あって、それはsnRNAによって区別されています。U1, U2, U4, U5, U6 snRNAを含むものをU2型スプライソソームと呼び、これは全ての真核生物が持っています。もう一つ、U11, U12, U4atac, U5, U6atac snRNAを含むU12型スプライソソームと呼ばれるものがあり、こちらはマイナーなスプライソソームとして一部の真核生物が持っています。

マイナーなスプライソソームは一部の真核生物にあると書きましたが、そこにはヒトを含む脊椎動物、高等植物が含まれていて、人間にとって重要なスプライソソームです。マイナーなスプライソソームがスプライシングするのはマイナーなイントロンで、それは全体の1%未満でしかありません。しかし、それぞれの生物の生存に欠かすことのできない遺伝子にもあり、マイナーなスプライソソームは不可欠のものです。

次世代型シーケンサーを植物科学に応用する

Mitsucalの開発

Mitsucalは変異株の原因遺伝子を同定するソフトウェアです。
https://mitsucal.tsbio.info/で稼働中です。

Development of the Mitsucal computer system to identify causal mutation with a high-throughput sequencer

PoTHoSの開発

PoTHoSはRNA-Seqのデータ解析をするためのソフトウェアです。
https://pothos.tsbio.info/で稼働中です。

学部生、高校生向けの解説

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