35S::AtNuc-L1-GFP

今日は学生実験のお手伝いに行ってきました。GFPを発現するシロイヌナズナを観察するということでしたが、詳しいことは知らずに、愛知先生の話を聞いていたところ、35S:NUC-GFPという聞き覚えのある名前がでてきました。

私も著者として連なっている2007年のPlant Journalの論文で、ヌクレオリンの細胞内局在を調べるために、GFPを融合させたタンパク質を発現するシロイヌナズナが作成されました

35S:AtNuc-L1-GFPはずいぶん前に町田先生と環境生物科学科の小島先生に差し上げたことは聞いていたのですが、学生実験で使われているとはつゆ知らず。18年前につくった形質転換体にまさかこんなところで会うとは、という感じです。

久しぶりに論文を見てみると、ベクターがpGWB5、GFPもsGFPという感じで、ずいぶんと古い感じが否めません。でも、照明を消しただけの部屋で、ペン型のLEDライトで見えるぐらい強く発現していて、学生実験にはちょうどいいサンプルだなと思いました。


研究室の実体顕微鏡で観察しました。GFPの点は核小体です。両眼で見ると空間に広がる星のようで、とてもきれいです。