変化朝顔 2026年その1 (Q1277)
九州大学のNBRP「アサガオ」から変化朝顔の種子をもらい、栽培しました。6株植えたものの1つ(Q1277)の花が咲きました。
これは青斑入蝉葉濃茶筒白(日輪抜)多曜咲大輪 (あおはんいり せみば のうちゃ つつしろ にちりんぬき たようざき たいりん)という花名がついているものです。
青斑入蝉葉が葉の表現型です。青はアサガオの普通の葉の色の意味です。斑入が白い部分があること(ふいり)を示しています。蝉は切れ込みがある葉の形を示しています。下の普通の葉と比べてもらうとわかると思います。
濃茶筒白(日輪抜)多曜咲大輪というのが花の表現型で、濃茶が花の色を示しており、少し濁った感じの色を指します。筒白は花の中央部のがくにつながる筒状の部分が白いという意味です。曜は花びらの少し色が薄い部分を指し、多曜はそれが多くなっているということです。アサガオは元々5枚の花弁が融合して1つの筒状になっているので、5曜が普通ですが、これが少し増えています。日輪抜はたぶん筒白の別名だと思います。
九大の系統リストによると、葉の遺伝子型が v1 re dg で、花が mg int tw dy となっています。これらの説明を国立遺伝学研究所のSHIGENから拾いました。
- v1 斑入
- 葉に白斑を現し、茎に白条を生じる。子葉にも白斑が出る。
- re 州浜
- 子葉の翼片が丸くなる。葉の裂片の先端が鈍く丸くなり、とくに中央裂片は著しい。州浜 + 蜻蛉葉 = 蝉葉
- dg 蜻蛉葉(トンボは)
- 葉の中央裂片は長くなり、翼片は左右に1ないし2対あり、1対の場合、鍬形葉と呼ばれる。花冠はやや大きくなる。
- mg 暗紅色
- 胚軸ならびに茎は暗紅色、花も暗紅色(紅紫色)となる。アントシアンの生合成に関わる、flavonoid 3′-hydroxylase(F3’H)遺伝子の変異。
- int 濃色性
- 花色を濃くする。野生型の青色は瑠璃色等になる。
- tw 筒白
- 花筒を白にする。
- dy 柿
- 暗色系の濁った花色にする変異。アントシアンの生合成に関わる、配糖化酵素3GGT (UDP-グルコース:アントシアニジン3-グルコシド糖転移酵素)の変異。

